

大寒|1月20日
凍てつく朝の、ちいさな実験


撮影日2025年1月19日、大寒。
二十四節気のなかでも、もっとも寒さが厳しい頃。
この日は、天気予報があまり良くなかったので、前日の19日、日曜日に撮影をすることにした。
……まぁ、そこまで厳密にこだわらなくてもいいよね、と思う。
月曜日の早朝に、仕事前にカメラを持って外に出るなんて、ちょっと正気の沙汰じゃない。
そんな言い訳をしつつ、晴れた日曜日に出かけた。
「凍てつく」という言葉がぴったりの朝。
小寒に続いて完全防備での撮影だったけれど、それでもやっぱり寒かった。
もう少し防寒を強化すればよかったと、指先をこすりながら思う。

けれど、どこまでも澄んだ青空と、凍てつく空気が心地よかった。
深く吸い込むと、その冷たさが鼻を抜けて脳まで届くような感覚になる。
まるで、熱を持った頭を冷却してくれるみたいだった。
ふと思い出す。
ある専門家が、「鼻から吸い込む冷たい空気は、脳を冷やして思考を冴えさせる」と話していた。
熱を持ったパソコンにファンを当てるように、朝の冷気が身体も頭もリセットしてくれる気がして、
「よし、明日から毎朝やってみよう」と決意する。
……けれど、気づけばまた忘れている。
何度も繰り返しては、「人生って、そういうものだよね」と、少し諦めにも似た嘆きを『大寒の空』にそっと溶かしてみる。
それでも、こんな寒い朝に、ほんの少しだけ頑張って外に出てみると、不思議と何かが整う気がする。
そんな感覚を味わえること自体が、きっと人生の一部なんだと思う。
すぐに忘れてしまっても、そんな瞬間があったことを、ふとした時に自分で思い出せたらいい。
そして、これを読んだ誰かも、いつか思い出せたらいい。
どんなに小さな記憶でも、思い出したその瞬間には、ちゃんと意味があるのかもしれない。



次の節気は「立春」。
寒さのピークを越えて、春の気配がすこしずつ忍び寄ってくる頃。のはず
めっちゃ寒いけど…
さてさて、どんな風景を見せてくれるのか、楽しみです。
季節は、ただ静かに巡っていく。
その流れの中で、また少し、わたしも動いていけたらと思います。
それでは、また次の季節でお会いしましょう。




