大雪|12月7日

冬の光に、一年の歩みを重ねて

撮影日 12月7日、大雪の朝。
寝過ごしたか!と飛び起きるとまだ4時前。
そんなときってありますよね。
そして二度寝もできないのでカメラの準備。
充電していなかったので、慌てて充電開始。
そっと窓をあけると冬の空気が頬にささって思わず「う〜寒っ!」と声に出しました。

名古屋は雪こそ降っていないものの、気温は3度。
6時50分頃の日の出前に田んぼに到着。
ほとんど雲がない冬の空は東の方からオレンジに染まってきていました。
田んぼのあたりには薄明かりが徐々に満ちていて、野焼きの跡が冬の深まりを感じさせる朝でした。

今日は、手の感覚が奪われるほど冷えて、カメラを構えるのも大変です。
片方ずつポケットに手を戻しながら、凍える指先で慣れないカメラ操作で撮影していました。
最近買ったカメラの撮影は、個人的にもとても楽しい時間です。

カメラの解像度や性能はどんどん上がり、もう天井に近いと言われていますが、
それでも人の目で見ている鮮明さには及びません。

ただ、それが写真で切り取る良さなんだろうなと
最近は感じています。

人の目を完璧な状態とするなら
写真は表現なんだなと思う。
もちろん基本的な技術は必要なんだけど
その先は、どんなふうに切り取り、どんな現像に仕上げるのか。そこに表現としての違いが出るんだなと思います。

私の切り取った大雪の朝を感じてもらえると嬉しいです。


このブログは、撮影の合間にiPhoneのメモ機能に音声を吹き込み、あとで文字に起こして書いています。
気温、空気の匂い、身体の緩みや緊張。
そのときの自分の“体感”が少しでも文章に滲むことを祈っています。

一年通って見えてきたのは、季節の巡りだけではありませんでした。
忙しさの中で忘れがちな、自分のペースや呼吸が少しずつ整っていく感覚。
朝の光のなかでは、置き去りにしてきた気持ちがゆっくりと戻ってくる瞬間がありました。

カメラを新しくして、撮ることの楽しさも広がりました。
趣味というより、見た景色を誰かに届けられる“発信の形”が一つ増えたという感覚に近いかもしれません。

そして、Akatsuki Calendar を毎年楽しみにしてくれる人がいることも、本当に心の支えになっています。

1人でも求めてくれる人がいると、「続けていて良かった」と思える。
ありがたいことです。



そして、まもなく冬至。
一年でいちばん昼が短くなる節目が近づくと、
ここからまた光が戻っていくのだと思えて、心の奥に小さな明るさが灯ります。

個人的には、冬至までは少し落ち込んでいく時期と割り切っています。
そして冬至の日に「パッ」と切り替わるスイッチが入る気がします。

季節は、確かに巡っていく。
流れが変わるその手前で、少しの静けさと余白を味わうのも、冬ならではの時間なのかもしれません。今落ち込んでいるような方がいたら、大きな季節の流れに巻かれているだけなんだと気持ちを委ねてみてもいいかも知れません。

去年の冬至から始めた“日の出の記録”も、今日で24回目。
この田んぼに通う時間も、ひとまず今日で一区切りになります。

一年間、毎回少しずつ移ろっていく表情の朝をここで見てきました。
晴れた日も、雲に隠れて太陽が姿を見せない日も、光は必ずどこかで昇っている。
この場所で静かに確かめ続けてきた気がします。


一年間この記録を見守ってくれた方も、今日このページを初めて開いてくれた方も、
もしよければ過去の季節も遡ってみてください。

冬から次の冬へと続いた田んぼの表情が、ひとつの物語のように並んでいます。

季節は、ただ静かに巡っていく。
その流れの中で、また少し、わたしも動いていけたらと思います。

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