夏至|6月21日

一年でいちばん昼が長い日と、鞆の浦ひとり旅


撮影日 2026年6月21日〜22日、広島・福山市 鞆の浦にて。

6月21日、二十四節気の「夏至(げし)」を迎えました。
夏至は、一年でいちばん昼間が長い日です。

芒種の記事で、「次の節気の夏至は、少し旅行がてら、違う土地からお送りできたら」と書いていました。
その言葉どおり、今回は広島県福山市の港町、鞆の浦(とものうら)に来ています。

私はこの夏至の日が、昔から一年でいちばん好きなんです。
今日はそんな夏至の話と、旅の話を少し。

■ 一年でいちばん好きな日

といっても最近は、少し複雑な気持ちもあって。

というのも、昨今の暑さです。
前は夏至の頃って、まだ梅雨に入ったばかりで、気温もそんなに高くなかったんですよね。
夏の入口みたいな楽しみでソワソワする感覚__

それがいまは、夏至を待たずに、もう真夏の陽気で…
(でも、今年は少しマシというか昔の夏みたいに涼しい日が続いていて嬉しい…)

記憶の中で夏至の日は、なぜか雨が降らなくて。
山の向こうに沈んでいく夕陽が、いつまでも長くそこにいてくれた気がします。

高校生の頃、「なんか今日、やたら日が長くないか?」と思った日があって。
調べてみたら、その日がちょうど夏至だったんです。
でも、それを友人に言っても、誰もピンと来ていない。

あ、自分はこういうところが人より敏感なんだなぁと気づいた、最初のきっかけだったように思います。

■ 「折り返し」の感覚

それから、夏至が最高ということは、明日からは日が短くなっていく、ということでもあるんですよね。
実際の季節はこれから夏真っ盛りで、そんなことはないんだけど、エネルギーのイメージとしては、やはり「折り返し」という感覚があります。

だから本当のことを言うと、私が好きなのは、春分から夏至にかけて日がどんどん伸びていく季節なんです。
夏至を過ぎると、秋分までは緩やかな下り坂。
そこから冬至までは、少しずつ寂しくなっていく。
そんな感じ方を、毎年しています。

みなさんの好きな季節はいつでしょうね。


■ 夏至の日に、鞆の浦へ

さて、ここからは旅の話を。

鞆の浦は、ドラマの撮影地になったこともある町です。
そのドラマが好きだった私は、いつか来てみたいなぁとずっと思っていました。
流星ワゴン』ってドラマなんですが覚えている方いるかな。
ドラマ自体はもう10年以上前のこと。
そこに来れてようやく叶ったんだなぁと、本当に感慨深いです。

実際にこの目で見てみると、一瞬で好きになる町でした。
昭和のノスタルジックな空気が、そのまま残る港町。
青春時代をこんな町で過ごしたかったなぁと思うような、そんな場所です。

■ 雨の夏至と、翌朝の暁

せっかくの夏至なので、この日に落ちていく夕陽と、翌朝の暁の時間を撮るつもりでいました。
ただ、この日は朝こそ晴れていたのに、そのあとはずっと雨。
残念ながら、夏至の夕陽は見られませんでした。

それでも、雨には雨の良さがあって。
泊まった「そわか楼」は高台にある宿で、海も町並みも見渡せる眺望がとても美しいんです。
部屋から雨の港町を眺めながら、ゆっくり流れていく時間を、ただ感じていました。
そして翌朝の暁の時間には、少しだけ太陽が顔を出してくれて。
こういう時間に、幸せを感じます。

今回の旅で、自分は港町が好きなんだな、ということにも気づきました。
今度はぜひ、誰かと来たいなぁとも思ったりしています。

旅の時間は、その瞬間も楽しいけれど、この先の人生で、ふとした時に何度でも思い出せる。
楽しかった経験は、そうやって何度も残ってくれるんですよね。

だから旅は、若いほど、早く行くほどいい。
人生を折り返すタイミングになると、そういうことを実感します。

いろんなところに行ったつもりでも、もっと行っておけばよかったなと思うのだから。
でも、だからこそ、いまこうして良い時間を過ごせたことが、素敵だなぁと思うのです。

季節は、ただ静かに巡っていく。
その流れの中で、また少し、わたしも動いていけたらと思います。

それでは、また次の季節でお会いしましょう。

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夏至

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