

霜降|10月23日
秋の名残を包みながら、冬の気配が漂う


撮影日 10月23日、霜降当日。
名古屋でも昨日あたりから、空気が一気に冬めいてきました。
雨が降り、冷たい空気が部屋の中に充満し、身体が固まるように動かなくなる感覚。
まだ真冬の寒さではないけれど、秋をすっ飛ばして冬が来てしまった気がする。
今朝はうっすら曇り空。
雲が空一面に広がって、日の出は残念ながら見えませんでした。
ここ最近はずっとそんな朝が続いています。
それでも、いつもの田んぼに立つと、季節の移ろいをしっかりと感じます。

稲穂はすっかり黄金色。
すっかり「黄金の国ジパング」という言葉が似合う、輝く田んぼが広がっていました。
一部で刈り取りが始まっていたので、ギリギリ間に合いましたね。
この光景も、もうすぐ見納めです。
耳を澄ませば、秋の虫の声がかすかに残っています。
もうほとんど聞こえなくなってきたけれど、季節の終わりをそっと告げているようでした。
空気が澄んで、空に浮かぶ雲の輪郭がくっきりと浮かび上がる──
夏とは違う、冬の空のはじまりを感じました。
日の出の時刻もずいぶん遅くなりました。
夏の頃はまだ暗い4時台に動き出していたけれど、いまは5時半に家を出ても空はまだ灰色。
それでも街ではもうすでに車が走り、人々が動き始めています。
自然のリズムと、人の暮らしのリズム。
その重なりの中に、季節の確かな手触りを感じます。



冬が近づくにつれて、朝に体を起こすのもひと苦労。
けれど、そんな小さな努力の積み重ねが、私たちの毎日を支えているのだと思います。
次にこの田んぼを訪れる頃には、稲の姿はなく、
風が冷たく吹き抜ける冬の景色が広がっていそうですね。
季節は、ただ静かに巡っていく。
その流れの中で、また少し、わたしも動いていけたらと思います。




