大暑|7月22日

田んぼの合唱団、選手交代をお伝えします

撮影日2025年7月22日、大暑。
4時54分の日の出に合わせ、いつもの田んぼへと向かうため、今朝も4時に起床。
生ぬるい空気がこもる玄関を出て、自転車にまたがり、4時15分には撮影ポイントに到着しました。

すでに東の空はほんのりとオレンジに染まりはじめ、今日も夏の朝が静かに始まりかけていました。
驚いたのは、その「静けさ」です。
これまでにぎやかだったカエルの声が、ぴたりと聞こえなくなっていたのです。

「大暑を境に、カエルの声は消えるのか」──新しい発見でした。

ふと気になって調べてみると、一部の生き物たちは「夏眠」に入ることがあるそうです。
この田んぼのカエルたちも、もしかするとそうして静かに身をひそめたのかもしれません。
シロサギに全部食べられた、なんて想像するよりもずっといい。

日が昇るにつれて、遠くから蝉の声が聞こえてきました。

夏の合唱団は、カエルから蝉へ。
主役が交代したかのような音の移ろいに、また一つ、夏の深まりを感じます。季節のバトンが、静かに次の主役へと手渡されたような、そんな朝でした。

一面に広がる稲の緑。
ほんの数週間前まで水鏡だった田んぼは、いまや地面が見えないほどに成長しています。
この草原のような風景が、2,3ヶ月もすれば黄金色の稲穂に変わっていくのだと思うと、季節の流れのはやさに驚かされます。

ただ今はまだ、緑の田んぼ、そしてその中には白鷺の姿。
人の気配にすぐ反応して、さっと遠くへ飛び立つその姿には、どこか毅然とした品があります。
蛙がいなくなった今、彼らは何を食べているのか──それもまた夏の謎のひとつ。

空を見上げれば、東の空には細く光る月。
3日後に新月を迎える獅子座の月が、明け方の空にそっと浮かんでいました。
そのすぐ近くには金星の姿も。

明け方の空に見える新月前の三日月は、左側が欠けている新月後の三日月とは反対の右側が欠けていて、どこか違和感を覚えます。

新月前の三日月は昔から、恋人とこの月を一緒に見ると幸せになれるとも言われているそうです。夜明け前に見るのだから当たり前かもしれないですが。

それにしても、暑い。
まだ朝5時台だというのに、すでに気温の上昇を肌で感じます。

昔とは違う──そんな言葉が口をついて出てきます。
30年前の「暑さ」とは、もう別物です。

最近では「大暑」から「秋分」まで、ずっと夏のような気温が続くことも珍しくなくなりました。

今年も各地で猛暑騒ぎがまだまだ続きそうです。

夜明けの空に、すこしずつ気温が乗ってきます。
湿度も増して、今日もまた暑い一日が始まる。

それでも、このほんの数十分の朝の静けさと涼しさが、夏のなかの貴重なご褒美のように感じられた大暑の朝でした。

季節は、ただ静かに巡っていく。
その流れの中で、また少し、わたしも動いていけたらと思います。

それでは、また次の季節でお会いしましょう。

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