

穀雨|4月20日
こうもりと半月と、田んぼの朝


撮影日2025年4月20日、穀雨。
今朝は「穀雨」。
春の最後の節気であり、田畑を潤す恵みの雨が降る頃。
夜明け前、4時55分。田んぼの前に立つと、あたりには無数のこうもりが飛んでいた。
ここでこうもりを見るのは初めてのことで、少し驚く。
彼らは暖かい季節の動物なのだろうか。
それとも、日の出が早くなって、私の訪れる時間が早まったからこそ出会えたのだろうか。
ぴよぴよと小さく鳴く声が聞こえる。これもこうもりの声だろうか?
肉眼では数匹しか確認できないが、声の多さからすると、空にはもっと多くのこうもりが舞っている気がする。
彼らはこの田んぼの上で、どんな朝を迎えているのだろう。
きっと、ずっと昔からあった光景なのだと思う。

南の空には半月が浮かんでいた。
右側が欠けたその姿は、満月から1週間ほど経った頃の月。
朝の東の空に三日月を見ると幸運が訪れるという話を思い出す。
あれは、早朝に見られるからこそ希少で、そんな言い伝えが生まれたのかもしれない。
今日は雨こそ降っていないが、空は晴れとも言えず、ぼんやりとした曇り空。
東の地平線には雲がかかっていて、5時15分の日の出は見えそうにない。
田んぼでは、場所によって土が耕され、田植えの準備が少しずつ進んでいるようだ。
一面が緑に覆われている場所もあれば、土のままの場所もある。
テニスコート4面分ほどの広さの区画が交互に耕されている様子を見ると、「一気にやらない」ことに何か意味があるのだろうかと考える。
誰か知っていたら、ぜひ教えてほしい。



空が少しずつ明るくなってくると、こうもりは姿を消し、代わりにスズメたちが現れる。
畑の方からも鳥の声が聞こえるが、それが誰の声なのかはまだわからない。
4月中旬とは思えないほど今朝は暖かい。
昨日(19日)は愛知県でも29度近くまで気温が上がったせいだろうか。
2週間前まで感じていた寒さが、今はまったくない。
桜はほとんど散り、道ばたではツツジのつぼみがふくらみ始めている。
「次は私の番よ」とでも言うように、無数のつぼみたちが静かにスタンバイしている。
季節は、ただ静かに巡っていく。
その流れの中で、また少し、わたしも動いていけたらと思います。
それでは、また次の季節でお会いしましょう。




