

夏至|6月21日
陽の光がいちばん長く大地を照らす日


撮影日2025年6月21日、夏至。
この日は、北半球でもっとも昼の時間が長くなる日。
朝は4時台に太陽が昇り、夕方までしっかりと光が届く──そんな季節の頂点を迎えました。
本当は、夜明けの田んぼの風景を記録するつもりでいたのですが、
うっかり寝坊してしまい、目が覚めたのは5時半。
現場に駆けつけた頃には、空はすでに真昼のような明るさに包まれていました。
まぁ、こんな日もあります。
明日、改めて撮影しようかとも思ったのですが、じつは大阪万博の会場を訪れる予定があったので
夜明けがとっくに過ぎたこの時間から決行。
サギが優雅に飛んでいました。

さて、今日の田んぼの様子はというと──見渡す限りの水田は、すでに田植えを終えたばかり。場所によっては苗がぐっと背を伸ばしていて、早く植えたところほど緑の密度が濃くなっています。朝の光が水面に反射して、風景全体がきらきらと輝いているのが印象的でした。
気温もここ数日で一気に上がり、早くも猛暑日を記録した地域も。この10年ほどで「夏の始まり」が格段に厳しくなったのを実感します。
自然の変化に身体を慣らす前に、夏が駆け足でやってくる──そんな印象すらある近年です。
ふと耳をすませば、少し前よりカエルの声が静かになったような気もします。代わりに今日は、白鷺の姿をたくさん見かけました。時間帯の違いかもしれませんが、どこか自然のバランス──食物連鎖のようなものを感じてしまう瞬間もありました。
この「夏至」は、単に昼が長いというだけでなく、「陽のエネルギーのピーク」を意味する日でもあります。
冬至から半年、陽が満ちてきたこの流れは、ここからゆるやかに“陰”の方向へと移っていきます。
といっても、それが悪いことというわけではなく、自然がめぐるためのリズム。
季節が進むごとに、エネルギーの質が移り変わっていく──それを頭の片隅に置いておくだけで、自分の変化にも少し優しくなれる気がします。



この時期の田んぼの風景には、「始まり」の気配が色濃く漂っています。
光の強さと、若い稲の瑞々しさ。まるで大地が目覚めるような季節の躍動を、足元から感じ取ることができるでしょう。
ちなみに、名古屋ではまるで梅雨明けのような晴天が続いていました。
6月とは思えない暑さに包まれていましたが、どうやら明日以降はまた梅雨空が戻ってくるとのこと。稲にとっても、ひと息つける空模様になりそうです。
これから始まる夏の濃密な季節と、空と地面の変化をまた静かに追いかけていきたいと思います。
季節は、ただ静かに巡っていく。
その流れの中で、また少し、わたしも動いていけたらと思います。
それでは、また次の季節でお会いしましょう。




