

立春|2月4日
寒さのなかに、春の兆しを見つける日


撮影日 2026年2月4日、立春。
昨日、2月3日の節分でひとつの区切りを迎え、今日から新しい一年が始まります。
二十四節気という季節の流れを大切にしているこの「Akatsuki Journal」にとっても、やはり立春は特別な節目です。
「一年の始まり」といっても、現代の暮らしのなかにはいくつかのスタート地点がありますよね。
カレンダー上の1月1日。
宇宙元旦とも呼ばれる、3月20日ごろの春分(牡羊座の新月)。
そして、この立春。
どれが正しいというわけではなく、「新しいことを始めるチャンスが年に3回もある」と、
少しゆるやかなスタンスで捉えてみるのもいいのではないでしょうか。
そんな心の余白が、日々の暮らしを少しだけ楽にしてくれる気がします。

数年前までの私は、この時期を「立春なんて名ばかりで、ただの真冬じゃないか」と思っていました。春が立つと言われても、肌に触れる空気は冷たく、春の気配などどこにもないように感じていました。
けれど、意識して外に目を向けてみると、季節は確実に進んでいることを知れます。
今朝、8時を過ぎたころに近くの公園へ足を運んでみたのですが、そこにはたくさんの「春」が隠れていました。ただ、これまでの自分が気づいていなかっただけ。見ようとしていなかっただけなのだと、改めて教えられた気がします。
若いころには気に留めることもなかった桜の木も、よく見れば硬い蕾が少しずつ膨らみ始めています。 あとひと月もすれば、その蕾は赤みを帯びてくるでしょうね。
曇り空の下、遠目に眺める桜の枝が、蕾のせいでほんのりピンク色に霞んで見える——。
そんな情景を想像するだけで、冷たい風のなかにあたたかな光が差し込む感じがします。
昔の人たちは、この長い冬を耐え忍ぶなかで、わずかな蕾の変化を見つけ、「春が来た」と喜び、待ち焦がれていたのではないでしょうか。今よりものがない時代だったからこそ、自然が発する小さなサインに、ずっと敏感だったんじゃないかなと想いを馳せていました。
そんな先人たちの想いに触れ、時間に少しの余裕を持って外を歩いてみる。それだけで、いつもの景色が変わって見えてくる。そうした気づきの積み重ねが、人生をほんの少し豊かにしてくれるのだと思います。



「人生であと何回、桜を見られるだろうか」 そんなふうに考えることもあります。
まだ何十回と見られるはずだし、そう願っていますが、明日のことは誰にもわかりません。
だからこそ、ひとつの季節、そして一日一日を「ちゃんと生きている」と実感しながら、今日という日を進んでいきたい。
立春、新しい一年の始まり。 今年は、心に温めていたやりたいことに、少しずつチャレンジしていこうと思っています。
この「暁のヒトシズク」も、おかげさまで2度目の立春を迎えました。 これからも、季節の巡りとともに、写真と言葉で紡いでいけたらと願っています。
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季節は、ただ静かに巡っていく。
その流れの中で、また少し、わたしも動いていけたらと思います。
それでは、また次の季節でお会いしましょう。
















