

小暑|7月7日
暑さが動き出す、夏の入口


撮影日2025年7月9日、小暑。
7月7日に小暑を迎えました。暦のうえでは、いよいよ夏本番に向けて、じわじわと暑さが勢いを増してくる頃ですね。
……と言いたいのですが、実際に撮影に出かけたのは7月9日。そう、2日遅れです。
7月7日の七夕当日は、まさかの寝坊。というか前回に続いて忘れていました…起きたら5時半を過ぎていて一気に億劫に。
「まぁ、今日は仕方ないか」と自分を甘やかし、翌日のリベンジを誓ってアラームを4時にセット。ところが、8日は小雨。傘をさすほどでもないけれど、じんわり気力を吸い取られるような湿っぽさ。玄関を2,3回出ましたが、やめました。
結局、「明日こそ」と三度目の正直で迎えたのが、7月9日の朝がこちらです。

この日、どんよりとうっすらの間くらいの曇り空。
4時に起きて、ささっと準備して、4時15分には田んぼの前に立っていました。
夜明けは4時45分頃だったので、さすがにまだ薄暗く、周囲はコウモリの飛行ラッシュ。いつもの数倍は飛んでいて、ちょっとした恐怖を覚えるほど。
加えて、無数の小さな虫たちが自転車のライトに吸い寄せられ、顔や腕にバンバン当たってくる。これはもう、不快以外の何ものでもありません。
でも、自転車を走らせると徐々に空が明るくなって風が気持ち良かったです。
湿度は高くても、風はどこか涼しく、夏の朝らしいなと感じる瞬間もありました。
田んぼはすっかり緑が濃くなり、角度によっては稲がびっしりと並ぶ様子が見えてきました。
ただ、ここの田んぼは地域の周りの田んぼと比べると少し成長が遅め。田植えの時期が遅かったのか、他の田と比べてやや稲の背が低い印象です。
止まると蚊が寄ってくるのでずっと自転車を漕いだままです。
その間、ずっと耳に入ってくるのはカエルの声は、ひときわ元気。
以前は少し減ったかな?と思ったこともありましたが、いやいや、そんなことはない。
そこかしこから鳴き声が聞こえ、カエルたちは健在です。
それを見守るように(あるいは狙っているのか)白鷺やアオサギの姿もちらほら。
田んぼの生態系が、ちゃんと息づいているのを感じます。



この小暑と次の大暑の時期が、1年で最も暑さが厳しくなる頃。
今年はすでに梅雨も明け、そこら辺で「今年は例年より暑い」という話ばかり聞こえてきます。
たまの早起きで気づくのは、早朝にもかかわらず、幹線道路には走る車がちらほらいること。
「この時間から働いている人たちがいるんだな」と、当たり前なことを改めて感じ、敬意と感謝の気持ちが湧いてきますね。
夏の始まりは、暑さと不快感の入り混じる季節。
けれどそのなかに、朝の光や風の変化、田んぼの緑や虫たちのざわめきなど、
小さな「夏のサイン」があちこちに潜んでいます。
汗がにじむ肌、まとわりつく湿気の不快感に全意識が持っていかれそうな瞬間。
そんな日々のなかでも、ふと心がほどけるような風景に出会えることがあります。
小さな季節のサインをひとつひとつ拾いながら、
今年もまた、自分なりのペースで、夏と付き合っていこうと思います。
季節は、ただ静かに巡っていく。
その流れの中で、また少し、わたしも動いていけたらと思います。
それでは、また次の季節でお会いしましょう。




